バシャールの「自分らしくある」とは?人と比べず小さな好きを選ぶヒント

窓辺の光の中でそれぞれ異なる葉を伸ばす植物たち

久しぶりに絵を描こうとスケッチブックを開いた。参考になりそうな作品をスマホで探しているうちに「こんなふうには描けないな」と手が止まる。さっきまで楽しみだったはずなのに少し気が重くなる。

誰かの素敵な作品を見ることと自分の時間を楽しむこと。その二つがいつの間にか同じ採点表に並んでしまう日はありませんか。

今回はバシャールの「自分らしくある」という考え方を見ていきます。大きな使命を見つける前に今日の小さな好みや自分に合うペースから考えてみましょう。

公式では「自分であること」をどう説明している?

バシャールの公式サイトにある基本原則では人生の最も高い目的について「できる限り自分自身であり一瞬一瞬を十分に生きること」という趣旨の説明があります。自由意志と選択の自由についても述べられています。

また1997年4月18日のセッション「Being Your Natural Self」の公開紹介文は自然界の生き物を例に自分の情熱を疑うことや恐れを扱っています。そこで示されているのは周囲の「普通」に合わせることより自然な自分であることに目を向ける考え方です。

公式の「The Follow Your Excitement Formula」も本来の自分であることに結びつけて紹介されています。興味を行動に移すことや自分の力でできる範囲まで取り組むことが含まれています。

これらはバシャールのスピリチュアルな教えです。自分らしくすれば外側の出来事が必ず変わるという科学的に確立された仕組みとして紹介するものではありません。セッションについて参照したのは公式の公開紹介文です。

ここから先の日常例や図と問いかけは本記事が考えた応用です。バシャールが定めた手順や発言そのものとは分けて読んでください。

小さな好みも自分を知る手がかりになる

「自分らしさ」と聞くと誰にも負けない才能や一生変わらない信念を探したくなるかもしれません。けれど最初から立派な紹介文を完成させようとすると何も書けなくなりそうです。

まずは最近の暮らしを思い出してみます。お茶は大きなカップでゆっくり飲むのが好き。予定には少し余白がほしい。説明を読むより手を動かすほうが分かりやすい。そんな感覚にも選び方の手がかりがあります。

本記事では眺めるポイントを「好きなこと」「心地よいペース」「大切にしたいこと」の三つに分けてみます。これは自分を分類する診断ではありません。今の感覚を言葉にするための仮の置き場所です。

好きなことを誰かに説明するのが難しければ理由まできれいにまとめなくてもかまいません。「なぜかこの色を選ぶ」「この作業をしていると続きをやりたくなる」。まずは起きたことをそのまま残してみます。

たとえば絵を描くのが好きでも毎日投稿するペースは合わないかもしれません。丁寧に仕上げることより散歩の思い出を残すことが大切な場合もあります。好きなものが同じでも楽しみ方まで同じにする必要はなさそうです。

形の違う三つの鉢植えと好き・ペース・大切にしたいことの三つの視点
自分の感覚を眺めるための本記事独自の整理です。植物の違いは人の優劣を表すものではありません。

上手な人を見たあとに自分の楽しさへ戻る

冒頭のスケッチブックの場面に戻ってみましょう。スマホには細かな影まで描き込まれた作品が並んでいます。眺めるのは楽しい。でも自分のページが急につまらなく見えてきました。

ここで一度スマホを伏せて「そもそも今日は何を描きたかった?」と聞いてみます。散歩の途中で見かけた葉の形を覚えておきたかった。それなら葉の形と色が残れば今日の目的には近づけそうです。

鉛筆で葉の輪郭を描き緑を少し塗る。余白には「夕方の光がきれいだった」と一言添える。作品としての出来はともかく残したかった景色は一つ残りました。

上達したい気持ちがあるなら後で線の引き方を練習してもよいでしょう。今日は記録を楽しむ。週末は描き方を学ぶ。時間の目的を分ければ好きなことに触れるたびに実力を証明しなくて済みます。

参考にした作品から気に入った工夫を一つ学ぶのもよい方法です。影の色を少し変えてみる。余白の取り方を観察する。相手の良さを眺めながら自分の目的に合う部分を選べば比較が学びの入口になることもあります。

比べてしまったことまで責める必要はありません。「今は人の完成品と自分の途中を比べていたな」と気づいたら目の前の一枚に戻る。そのくらいの小さな切り替えから試せます。

スマートフォンを脇に置きスケッチブックに葉を描く大人
人の作品を眺めたあとは自分が残したかった景色も確かめてみる。

自分に合う役割を相談してみる

自分の感覚を大切にすることは一人の趣味以外でも考えられます。たとえば友人たちと小さな集まりを準備する場面です。人前で説明するのが上手な人を見ると自分も同じように話せたらと思うかもしれません。

一方で自分は会場までの案内をまとめたり忘れ物がないよう一覧を作ったりする時間が好きだったとします。その感覚を「地味だから」と片づけず役割の相談に使ってみます。

「案内の紙を作るのは好きだから担当したい。最初の説明はお願いできる?」。希望を具体的に伝えれば相手も相談しやすくなります。誰かと同じ目立ち方をしなくても参加の仕方を探せます。

もちろん相手にも希望や事情があります。担当を変えるなら合意を確かめる。すでに引き受けた仕事が難しければ早めに相談する。自分の好みを知ることと共同作業の責任は一緒に大切にできます。

担当してみて意外に疲れたならそのことも次の相談に使えます。案内作りは好きでも全員への個別連絡まで引き受けると大変だった。そこまで分かれば次は分担を変えられます。好きという一言の中身も作業ごとに違うのです。

今回裏方の仕事が楽しかったとしても今後ずっとその役を選ぶ必要はありません。次は話してみたいと思うこともあります。「今回の自分にはこれが合った」という情報を一つ増やすくらいでよいでしょう。

好きと得意を別々に眺める

人からほめられることがいつも自分の楽しみと一致するとは限りません。整理整頓は得意だけれど休日まで片づけの相談を受けると疲れる。反対に歌は上手に歌えなくても一人で口ずさむのが好き。そんな違いもありそうです。

「できること」と「今やりたいこと」を二つの欄に書くと重なるところと重ならないところが見えてきます。得意なことを全部手放す必要もありません。頼まれた作業に使う時間と自分の楽しみに使う時間をどう分けるか考えてみます。

好きなことが仕事にならなくても楽しんだ時間は残ります。誰かに認めてもらう予定がない小さな好みも自分の暮らしの中に置いておけます。

昔の自己紹介から変わってもいい

以前は休日の予定をたくさん入れるのが好きだった。でも最近は一つだけ用事を済ませて家でのんびりしたい。そんな変化があると「前の自分のほうが自分らしかったのかな」と迷うこともありそうです。

日常でこの考え方を試すなら今の感覚も聞いてみてください。好みが変わったのか忙しくて休みたいのか。すぐに結論を出さず次の休日だけ少し余白を増やして確かめることもできます。

「私は活動的な人だから」「一度好きと言ったから」という自己紹介に毎回合わせようとすると今日の疲れや関心が見えにくくなります。以前の楽しさを大切にしながら今の選び方を更新してもよいでしょう。

自分らしさを考えるたびに新しい決断が必要なわけでもありません。何も決めたくない日にはいつもの過ごし方で休む。その日だけで本当の自分を判定しなくて大丈夫です。

小さく選ぶときも暮らしの条件を確かめる

自分の気持ちを尊重しようと思うと勢いよく何かを変えたくなる場合もあります。けれどこの話だけを理由に仕事を辞めたり大きな買い物をしたりする必要はありません。

まずは使える時間や費用と周囲への影響を確かめます。絵を描きたいなら手元の紙と十分ほどの時間から。集まりの役割を変えたいなら担当者に相談するところから。今の暮らしの中で試せる大きさを選びます。

また自分の希望があるように相手にも希望があります。「自分らしいから」と人を傷つける行動を正当化したり相手の同意を省いたりしないことも大切です。

思うようにいかない日を「本当の自分でいなかったせい」と決めつける必要もありません。結果には環境や他の人の事情も関わります。必要な休息や相談を取りながら自分で選べる部分を見ていきましょう。

今日の選択を三つの問いで確かめる

最後に本記事独自の小さな試し方をまとめます。「気づく」「小さく選ぶ」「確かめる」の三つです。公式のフォーミュラを置き換えた手順ではありません。

  1. 気づく:最近どんな時間をもう少し続けたいと感じた?
  2. 小さく選ぶ:時間や約束を確かめたうえで今日できることは?
  3. 確かめる:やってみて心地よかった部分と負担だった部分は?

「絵を描くのは好き。でも道具を全部出すと面倒だった」でもよい記録です。次は鉛筆一本にしてみる。「一人で進めるつもりだったけれど誰かと話すほうが楽しかった」と分かれば次の機会に声をかけることもできます。

何も分からなかったらそのままでもかまいません。自分を知るためのメモが新しい宿題になってしまうならいったん閉じておきましょう。

気づくから小さく選ぶへ進み最後に確かめるという三段階の図
気づく → 小さく選ぶ → 確かめる。本記事が日常向けに考えた整理であり公式の実践手順ではありません。

まとめ:今日の自分に合う選び方から

バシャールの教えでは自分自身であることが人生の目的として大切にされています。日常に持ち帰るなら好きなことやペースや大切にしたいことを少しずつ言葉にするところから始められそうです。

周りの人の素敵なところを見つけながら自分が楽しんだ時間も忘れずに眺める。すべての場面で同じ自分を演じようとせず今の条件で選んでみる。

「今日はどんなやり方なら自分の感覚に合いそう?」。そんな問いを一つ持って目の前の小さな選択をしてみてはいかがでしょうか。

参考にした公式資料

アイキャッチと本文中の図解・挿絵はAI生成です。

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