「なんとなく気分が重い。でも、怒っているのか、がっかりしているのか、自分でもよくわからない」。そんな日もありますよね。
エイブラハムの教えに出てくる「感情の22段階」は、そうした気持ちを言葉にするための手がかりとして読める一覧です。喜びや希望だけでなく、退屈、心配、嫉妬、怒りなども並んでいます。
今回は22段階の全体像を図で眺めながら、似た言葉の違いや、日常での使い方をやさしく整理します。全部を暗記する必要はありません。「今の感じに近い言葉はあるかな」と、ゆっくり見てみましょう。
1.「感情の22段階」は、何を表しているの?
エイブラハム・ヒックスは、エスター・ヒックスを通じて伝えられる教えです。公式の紹介では、エイブラハムを非物質的な意識の集まりと説明しています。ここは、この教え独自の世界観です。
公式サイトのEmotional Guidance Scaleには、書籍『Ask and It Is Given』の抜粋として、感情が22段階で示されています。
この教えでは、感情は「源のエネルギー」と自分がどのように調和しているかを知らせる指標とされます。ただし、「波動」やその働きについての説明を、科学的に確立した事実として紹介するものではありません。
暮らしの中で参考にするなら、気持ちの現在地を言葉で確かめる地図と考えると入りやすそうです。地図に現在地を置くのは、そこにいる自分を責めるためではありません。次にどちらを向けば少し楽か、考えるためです。
2.一覧図で見る、感情の22段階
以下は公式の順序に沿った一覧です。日本語は本記事独自の訳で、一つの段階に複数の言葉が入る場合もあります。図の色分けは読みやすさのためのもので、公式の分類を追加したものではありません。

22段階を文字で読む(タップで開きます)
- 喜び・確信・自分の力を感じる・自由・愛・感謝
- 情熱
- 熱意・意欲・幸福感
- 前向きな期待・信じる気持ち
- 楽観
- 希望
- 満ち足りた気持ち
- 退屈
- 悲観
- 不満・いらだち・焦り
- 圧倒されて手いっぱい
- 失望
- 疑い
- 心配
- 非難
- 落胆
- 怒り
- 復讐したい気持ち
- 憎しみ・激怒
- 嫉妬
- 自信のなさ・罪悪感・無価値感
- 恐れ・深い悲しみ・憂うつ・絶望・無力感
1に近い側には喜びや自由、22に近い側には恐れや無力感が置かれています。ここでいう「上へ向かう」は、この教えの中で、より楽さや力を感じる方向へ目を向けることです。人間として立派になる順番ではありません。
「今日は14番だから悪い日」と決めなくて大丈夫です。心配していることが一つあっても、別のことには楽しみを感じているかもしれません。番号は、自分全体に貼る名札にしないでおきましょう。
3.似ている感情は、どう読み分ければいい?
一覧には、近い意味の言葉が並んでいます。日本語にすると重なりもあるので、きっちり分類しようとしすぎなくてかまいません。以下は違いをつかむための、本記事独自の日常的な言い換えです。
希望・楽観・前向きな期待
- 6・希望:「うまくいく道が、まだあるかもしれない」
- 5・楽観:「なんとかなりそうな気がしてきた」
- 4・前向きな期待:「きっとうまくいくと思えて、楽しみに待てる」
同じ前向きな方向でも、手応えには違いがあります。希望が少し見えたところで、すぐに確信まで持とうとしなくてもよいのです。
また、7の「満ち足りた気持ち」は、大きな興奮がなくても「今はこれでいい」と感じる穏やかさとしてイメージできます。元気いっぱいでない時間も、ゆったり受け取れますね。
失望と落胆、心配と自信のなさ
12の「失望」は、期待したことがかなわず、がっかりする感じ。16の「落胆」は、気力がしぼみ、次を試す元気も出にくい感じ、と置くと違いをつかみやすくなります。
14の「心配」は「明日の予定は大丈夫かな」と気になる様子。21の「自信のなさ」は「自分にはできないのでは」と、自分の力や価値まで揺らぐ様子を想像してみてください。
これは言葉を選ぶ補助で、誰にでも当てはまる判定基準ではありません。「心配も落胆もある」と感じたら、そのまま二つ書いてよいのです。
4.なぜ「怒り」が「無力感」より上にあるの?
一覧を見て、ここが意外だった人もいるかもしれません。怒りを感じることは、いつでも後退なのでしょうか。
公式教材の紹介ページでは、無力感から怒りへ向かうという考えが取り上げられています。この教えでは、何もできないと感じる状態に比べ、怒りに自分の力を感じられる場合がある、と捉えるわけです。
日常の言葉なら、「どうせ何を言っても無駄だ」から「それは嫌だった。自分の希望も大切にしたい」へ変わる場面を想像すると、少しわかりやすいでしょう。これは本記事の例です。
ただし、感情があることと、その勢いで行動することは別です。18の復讐したい気持ちが表にあるからといって、仕返しや攻撃を勧めるものとして使わないでください。
怒りに気づいたら、その場を離れる、落ち着いてから嫌だった点を伝える、信頼できる人に相談するなど、安全な選択を考えられます。相手を傷つけることで段階を上がろうとする必要はありません。
5.順番を守ることを目標にしなくていい
22個も並んでいると、「全部の駅を通らないと、喜びには着けないの?」と思いますよね。でも、この表を一日の必修コースにする必要はありません。
2020年10月の公式記事では、ある話題について今の感情を認め、そこから次に少しよい感情を目指す、という説明がされています。出発点を飛ばさず、今の自分から考える、ということです。
実際に眺めるときも、「昨日は希望を感じたのに、今日はまた心配している」と採点し続けなくて大丈夫。話題も状況も変わります。退屈を感じない日も、複数の気持ちが重なる日もあります。
目安は、数字を何個動かせたかより、自分に無理のない受け止め方が見つかったか。明るい言葉を言って苦しくなるなら、その言葉は今は遠いのかもしれません。
6.日常の例:雨で予定が変わったら

楽しみにしていた休日の散歩が、雨で中止になったとします。「せっかくの休みなのに」と残念なら、12の失望が近いかもしれません。「今週末も来週末も、どうせ楽しくない」と感じるなら、9の悲観という言葉も候補になります。
同じ雨でも、人によって感じ方は違います。表の正解を当てるより、自分の胸の内に合う言葉を選んでみます。
そこから「雨で最高の一日になった!」と思おうとして、しっくりこないなら無理はしません。「散歩は残念。でも、午後の過ごし方まですべて決まったわけではない」と置いてみる。
「家で読みかけの本を開くのはよさそう」くらいの気持ちが出てきたら、その小さな余地を受け取れます。何番まで上がったかを厳密に決めるより、今の言葉が少し自然かどうかを確かめてみましょう。
料理がうまくいかなかった日なら
もう一つ、初めて焼いたパンがふくらまなかった場面です。「私は何をやってもだめ」と自分全体を責めていることに気づいたら、「今回はパンがふくらまなくて、がっかりしている」と言い直してみます。
成功したことにするのではなく、起きた出来事と自分への評価を少し分ける。原因を調べる元気がなければ、今日は片づけて休んでもよいでしょう。気持ちの整理と、次に何をするかは、自分のペースで考えられます。
この二つは、公式の発言や体験談ではなく、本記事独自の例です。言い換えをもう少し試したい方は、「少しだけ気分が楽になる考え方」の記事も参考にしてみてください。
7.今日使うなら、一つの話題から
最後に、一覧の使い方を小さくまとめます。

- 話題を一つに絞る。「私の人生全体」ではなく、「今日の予定」など、今気になっていることを選びます。
- 近い言葉を探す。心配、失望、退屈など、一つか二つで十分。見つからなければ、自分の言葉で書けます。
- 少し受け取りやすい見方を試す。「別の選択肢はあるかな」「今は決めなくてもいいかな」と考え、余計に苦しくなるなら休みます。
気持ちが変わらない日も、自分を責めないでください。表に合わないからといって、感じていることが間違いになるわけではありません。
つらさが続き、睡眠や日常生活に支障があるときは、この表だけで解決しようとせず、医療機関などに相談してください。また、誰かから不適切な扱いを受けているなら、気分を変えて我慢するより、安全や距離、具体的な助けを優先してよいのです。
感情の22段階を読むときに持ち帰りたいのは、立派な感情でい続ける宿題ではなく、今の気持ちを丁寧に聞くきっかけです。今日の自分に近い言葉が一つ見つかれば、そこから始められます。
参考にした公式資料
- Emotional Guidance Scale:22段階の順序と原語。『Ask and It Is Given』からの抜粋
- About Abraham-Hicks:教えの位置づけ
- 2020年10月31日の配信案内:現在の感情を認め、次の感情を探す説明
- The Law of Attraction in Action – Episode Seven:無力感と怒りについての公式教材紹介
参照日:2026年10月3日。日本語訳、図の構成、たとえ話、日常での使い方は本記事独自の解説です。
アイキャッチと本文中の図解・挿絵はAI生成です。


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