朝から予定が押して、気づけば一日中「早く、早く」と思っていた。仕事は終わったのに、夕飯を食べながらも頭の中では次の作業をしている。
そんな日には、一日を大きなかたまりとして頑張るより、場面の切り替わりで、次の時間の過ごし方を一つ決めると考えてみるのはいかがでしょうか。
エイブラハムの教えには「セグメント・インテンディング」という実践があります。名前は少し長いですが、この記事では「この時間を、どう過ごしたい?」と自分に聞く小さな習慣として、日常の例と図で紹介します。
1.セグメント・インテンディングって、何?
「セグメント」は区切り、「インテンディング」は意図すること。本記事では、暮らしに取り入れる入口として、これから始まる一つの場面に、望む方向を先に置くというイメージで紹介します。
たとえば、パソコンを開いて仕事を始めるとき。食事の席につくとき。用事が終わって、家で休む時間へ移るとき。同じ一日の中にも、小さな入口はいくつもあります。
エイブラハム・ヒックスの公式教材「The Process Of Segment Intending」では、今向ける思考によって未来への道を先に整える、という教えとして紹介されています。出版社Hay Houseの『The Law of Attraction』の紹介・目次にも、第5部のテーマとして掲載されています。
エスター・ヒックスも2026年4月の公式記事で、多くのことを同時に考えて散漫になる代わりに、今日と間もなく来ることへ意識を向ける実践として説明しています。移動、ホテルへの到着、チームとの合流など、近づく場面を思い描く様子が紹介されています。
この教えでは意識や思考と経験の関係を重視します。ただ、ここから「考えた通りの出来事が必ず起きる」と結論づけることはできません。
日常で参考にするなら、「今日は全部うまくいくはず」と大きく構えず、「次の会話は落ち着いて聞きたい」くらいの大きさから眺めると、取り入れやすくなります。
2.一日全部ではなく、次の場面に目を向ける
一日を一枚の大きな紙だと思うと、朝に小さな失敗をしただけで、紙全体が汚れたように感じることがあります。「今日はもう、そういう日なんだ」と。
そこで、紙に小さな付箋を何枚か置くところを想像してみてください。朝の支度、仕事、昼食、買い物、休憩。それぞれに、違う過ごし方を書けます。
朝が慌ただしかった事実はそのままでも、昼食の付箋には「ひとまず座って、味わおう」と書いてよい。さっきの空気を、次の時間の約束にしなくてもいいのです。
これは本記事のたとえです。生活を細かく管理するためではなく、自分が今どんな時間に入ろうとしているかに気づくために使ってみます。
区切りは、きっちりした時刻でなくてもかまいません。ドアを開ける、スマホを置く、湯のみを手に取る。そんな自然な切り替わりを、一つ選んでみましょう。
3.試すなら、この3つから
次の図と手順は、教えを日常で試しやすくするための本記事独自の整理です。公式に決められた「必ず守る3段階」という意味ではありません。

① いまの場面に気づく
「これからメールを読む」「これから休憩する」と、始まることを短く言葉にします。一日全体や人生全体まで、話を大きくしなくて大丈夫です。
② どう過ごしたいか、一つ決める
次に、「この時間を、どう過ごしたい?」と聞いてみます。落ち着いて、丁寧に、気楽に、ゆっくり。自分にしっくりくる言葉を一つ選びます。
「全員に好かれて、すべて完璧にこなす」のように条件を増やすと、かえって重くなることもあります。「一つずつ確認しよう」くらいなら、今の自分にも言いやすいかもしれません。
③ 小さな行動へつなげる
丁寧に読もうと思ったら、最初の一通を最後まで読む。休もうと思ったら、いったん作業画面を閉じる。選んだ方向に合う動作を一つしてみます。
意図を書き続けることを新しい仕事にせず、決めたらその時間を過ごしてみる。それくらい軽い入り口でよさそうです。
4.仕事・食事・帰宅後なら、こんなふうに

ここからは、すべて本記事独自の例です。エイブラハムの言葉や、実際の体験談を再現したものではありません。
仕事を始める前:「まず一つずつ、確認しよう」
パソコンを開くと、未読の連絡と今日の予定が目に入る。「全部すぐ終わらせなきゃ」と、まだ手を動かす前から気持ちが走ってしまう場面です。
そんなときの意図を「まず一つずつ、確認しよう」にしてみます。今日の締め切りを確かめ、最初に取りかかるものを選ぶ。終える量を約束するより、取り組み方の向きを決めるわけです。
急ぎの依頼が届いたら、予定を組み直してかまいません。「意図したから邪魔は入らない」と期待する必要はなく、変化に対応するときの自分の目印にできます。
食事の前:「この時間は、味わって食べよう」
昼食を机に置いたのに、つい仕事の画面を見続けてしまう。食べ終わってから「何を食べたっけ」と感じるなら、食事の入口で一度区切ってみます。
意図は「この時間は、味わって食べよう」。できそうなら画面から少し離れ、ひと口目の温かさや香りに目を向ける。豪華な食事でなくても、いつものおにぎりから始められます。
短い昼休みの日もありますね。毎食ゆったり過ごすことを義務にせず、今日できる範囲を選びましょう。
帰宅後:「まず、自分にひと息つかせよう」
帰宅しても、仕事中の焦りが残っている。玄関を入った瞬間から家の用事が気になり、座ることにもためらってしまう日です。
ここで「まず、自分にひと息つかせよう」と置いてみる。荷物を下ろし、お茶を入れ、少し座る。その後に必要なことを考えます。
疲れがすぐ消えなくても、うまくできていないわけではありません。「休みたい」という自分の希望に気づけただけでも、次の選択は考えられます。
5.意図と、結果への注文は分けておこう
気をつけたいのは、意図がいつの間にか「こうならなければ失敗」という条件になることです。
たとえば会話の前に「相手が必ず賛成してくれる」と決めると、相手の反応を自分の予定に押し込めたくなるかもしれません。この記事では、「自分の希望を丁寧に伝えて、相手の話も聞こう」といった、自分が選べる関わり方を勧めます。
人にはそれぞれの考えがあり、予定外のことも起こります。意図は、他人を思い通りにする道具として使わないでおきましょう。
また、嫌なことや被害が起きたときに、「自分の意図や思考が悪かったせいだ」と責める必要はありません。安全を確保する、助けを求める、必要な対応を取ることを優先できます。
心の中で望む方向を選ぶことと、現実に必要な行動を取ることは、両立します。
6.手帳に書くなら、一行で十分
エスター・ヒックスは2025年3月の公式記事で、計画や意図、セグメント・インテンディングが日常の大きな一部であり、次の決定や意図を日記や手帳に書くことについて述べています。これは本人の実践の紹介です。
そこからヒントを借りて、書くのが好きな人は、次のような一行を残してみてもよいでしょう。
- 次の打ち合わせは、わからないところを一つ質問する。
- 買い物は、必要なものを確かめて落ち着いて選ぶ。
- 今夜の読書は、ページ数より楽しむことを大切にする。
書かなければできない、という宿題にはしません。慌ただしい日は心の中で一言だけでも、今日は試さないと決めてもかまいません。
「前向きな言葉がどうしても出てこない」なら、まず今の気持ちを確かめるところから。少しだけ気分が楽になる考え方の記事も、無理のない言葉を探す参考になります。
まとめ:次の入口で、一つだけ
セグメント・インテンディングを暮らしのヒントとして読むなら、覚えておきたいのは三つです。
- 一日全体を背負わず、これから始まる場面に目を向ける。
- その時間をどう過ごしたいか、自分の言葉で一つ決める。
- 結果が保証されるとは考えず、小さな行動の目印として使う。
次にパソコンを開くとき、お茶を入れるとき、家のドアを開けるとき。「ここからの時間は、どう過ごしたい?」と聞いてみる。
答えは立派なものでなくて大丈夫です。「少しゆっくり」「一つずつ」。そんな短い言葉から、次の場面に入ってみましょう。
参考にした公式資料
- Abraham-Hicks:The Process Of Segment Intending(実践名と教えの説明)
- Abraham-Hicks:Abraham-Hicks 2025 Workshop Schedule(エスターによる日記・手帳での実践の紹介)
- Abraham-Hicks:2026年4月のシカゴ開催案内(エスターによる、直近の場面へ意識を向ける実践の説明)
- Hay House:The Law of Attraction(著者・書籍紹介・目次)
アイキャッチと本文中の図解・挿絵はAI生成です。


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