エイブラハムの「いいところノート」とは?書き方と無理なく続けるヒント

朝日が差す窓辺に置かれた白紙のノートとマグカップと観葉植物の水彩画

ノートを開いても今日の失敗ばかり浮かんでくる。よかったことを書こうとすると急に立派な出来事を探したくなる。そんな日もありますよね。

でも好きなものについて書くなら合格や旅行のような特別な話でなくてもよさそうです。いつものマグカップの持ちやすさ。帰り道の木陰。洗いたてのタオルの手触り。そのくらいの小さな題材から始められます。

今回はエイブラハムの「Book of Positive Aspects」を取り上げます。本記事では親しみやすく「いいところノート」と呼びながら何を書けばよいのかを日常の例で考えていきます。

スピリチュアルな教えを紹介する記事です。書けば外側の出来事が必ず変わるという科学的な法則として扱うものではありません。後半の手順と具体例は公式の考え方を参考にした本記事独自の実践例です。

「いいところノート」は何をするもの?

エイブラハム公式の音声教材案内には「Book of Positive Aspects」という実践が登場します。自分にとって大切なことを見つけて心地よい状態へ向かうための方法として紹介されています。

暮らしの中で考えるなら一つの対象について実際に好きだと思えるところを言葉にする時間です。「この椅子はいい」で終えずに「背中を預けやすい」「窓の外が見える」と少しだけ細かく見てみます。

たとえるなら好きな写真を小さなアルバムに集めるようなもの。旅行の写真を選ぶときにその日の全行程を報告する必要はありませんよね。心に残った景色を選んで眺めることができます。

ノートにも暮らしの一部分を切り取って残してみる。別の場所に困りごとがあってもそのページに書いた心地よさまで取り消す必要はありません。

日常の「好き」に目を向ける考え方はエイブラハムのappreciationを紹介した記事ともつながります。今回はその感覚を一つの対象に絞って書き残す方法に注目します。

最初は気持ちよく眺められる題材を選ぶ

書く対象は何でもよいと言われるとかえって迷います。最初は思い浮かべたときに少しほっとするものを選んでみましょう。

よく使うカップ。好きなパン屋さん。風が通る部屋の一角。大好きとまでは言えなくても「ここは気に入っている」と自然に思えるものが候補です。

2025年4月9日の公式メッセージでは長年のpositive aspectsの実践を発展させた考え方として「Easy Existing Matches」が紹介されています。すでに心地よく感じられるものへ目を向けるという説明です。

同じメッセージは気になる否定的な対象を無理に肯定へ変えようとするとかえって気分が悪くなる場合にも触れています。これはノートの古典的な手順そのものではありませんが題材選びの参考になります。

苦手な人や嫌だった出来事から始めなくても大丈夫です。ほどけやすい結び目から触るように今の自分が扱いやすいところを選んでみてください。

一ページを使って試す小さな書き方

選ぶ 書く 味わうの順にカップ ノート 太陽を矢印でつないだ実践の図
本記事で試しやすく整理した流れ。項目数や時間のノルマは設けません。

ここからは今日試しやすい形にした実践例です。用意するのは手元のノートとペン。きれいにまとめることより自分が本当にそう思える言葉を選ぶことを大切にします。

1 題材を一つ決める

ページの上に「いつものマグカップ」のように名前を書きます。「人生全体」より手に取れるもののほうが細部を思い出しやすいかもしれません。

迷ったら目の前を見回してみましょう。色が好きな小物や座りやすい椅子など一つでも目に留まればそこが入口になります。

2 好きなところを自分の言葉で書く

「どこが好き?」「使っていて何がうれしい?」「どんなときに助かる?」と聞いてみます。全部の問いに答えなくてもかまいません。

上手な文章にしようとせず「軽い」「手になじむ」だけでも書いてみます。誰かに見せるための説明ではないので自分に通じる言葉で十分です。

3 書いた内容を少し味わって終える

書けた言葉を読み返して実物を眺めたり使う場面を思い浮かべたりします。数を増やすために気持ちを盛り上げ続ける必要はありません。

もう浮かばなければそこで終えても別の題材へ移ってもよいでしょう。「続きはまた気が向いたときに」と余白を残すくらいがちょうどよい日もあります。

例1 いつものマグカップなら何を書ける?

いつものマグカップについて手になじむ 色が好き 温かいと記したノートの例
大きな長所を探すより触れたときの感覚を具体的にしてみる。

ここでは身近なカップを題材にしてみます。次の言葉は本記事で作った例なので同じことを感じる必要はありません。

  • 持ち手が手になじんで持ち上げやすい
  • 落ち着いた色が机の上にあると気に入る
  • 温かい飲み物を入れるとひと休みの合図になる

最初は「使いやすい」しか出てこないかもしれません。その場合は持ち上げる場面を思い浮かべます。軽いから使いやすいのか。口が広くて洗いやすいのか。好きな点の中身を少しずつ確かめられます。

ただ実際には重いと感じているのに「とても軽い」と書く必要はありません。自分の感覚と離れた言葉より「重さはあるけれど色は好き」のほうが自然ならそのままでよいでしょう。

一つのものに好きな点と気になる点があるのは普通のことです。ノートのために完璧な品物を探さなくても自分が気に入っている一部分は書けます。

例2 散歩道を書くと自分の好みが見えてくる

物だけでなく場所も題材になります。いつも歩く道なら「朝は静か」「大きな木がある」「途中で座れるベンチがある」といったことが浮かぶかもしれません。

同じ道でも好きな理由は人によって違います。にぎやかなお店を見るのが楽しい人もいれば人が少ないところでゆっくり歩きたい人もいます。

自分の言葉を並べてみると「私は遠くへ行くことより静かな場所で立ち止まる時間が好きなのかも」と気づくことがあります。それなら次の休日も近くの公園で過ごす案を考えられそうです。

これはノートから未来を予言するという話ではありません。書いた内容を自分の好みを知る手がかりにする例です。実際に出かけるときは天候や体調や予定も確認しながら選びましょう。

「何が好きなのか分からない」というときにも題材を小さくすると答えやすくなります。「理想の休日は?」と考える前に「この道のどこで足を止めたくなる?」と聞いてみる。そのくらい具体的でよいのです。

人について書くときは相手を変える宿題にしない

安心して思い浮かべられる人について好きなところを書くこともできます。「話を最後まで聞いてくれた」「説明が分かりやすかった」のように実際の場面から考えてみます。

2021年5月12日の公式メッセージではpositive aspectsのリストを他人を直したり変えたりする目的で作るのではないと説明されています。教えの中ではSource Energyとのつながりを保つ実践と位置づけられています。

ここにはエイブラハム特有の世界観があります。日常に引き寄せて読むなら書いた量で相手の反応を操作しようとせず自分がどんな点を大切に感じるかを確かめる時間と考えられそうです。

つらい関係や危険な状況まで無理に題材にする必要はありません。よい点が見つかっても嫌なことを断る権利や安全を守る必要はなくなりません。距離を取ることや信頼できる人に相談することも大切です。

書けない日はノートを閉じても大丈夫

雨の窓辺の机に閉じたノートと鉛筆が置かれ温かな明かりが灯る部屋
言葉が出ない日は書くことを休んでよい。余白もそのまま残せます。

何も書けない日を「自分には感謝が足りない」と採点しなくても大丈夫です。疲れているときには好きなものを思い浮かべることさえ重く感じられます。

そんな日はカップの温かさを感じるだけにする。窓の外を眺める。早めに休む。書く以外の過ごし方を選んでもよいでしょう。

毎日違うことを書こうとすると題材探しが仕事のようになってしまうこともあります。同じ椅子を何度取り上げてもかまいません。今日は座り心地を気に入り明日は窓との距離を気に入る。変わらない好きな点をそのまま書く日もあってよいのです。

もし書くほど苦しくなるなら続け方を緩めるかいったんやめてみてください。ノートは気持ちの良し悪しを判定する試験ではありません。悩みへの具体的な対応が必要ならそちらも大切にしましょう。

まとめ 一つの好きなところから始める

「いいところノート」は身近な対象の好きな点を自分の言葉で確かめる入口になります。まずは自然に心地よく感じられるものを選び具体的なところを少し書いてみる。本記事ではそんな小さな試し方を紹介しました。

項目数を埋めることや相手を変えることを目標にせず書いている自分の感覚にも目を向けてみましょう。続けにくい日は短くしても休んでも大丈夫です。

今日はいつものカップについて一行だけ。「手になじむからよく使っている」。それだけなら見慣れたものの好きなところに少し立ち止まれそうです。

参考にした公式資料

公式資料は2026年10月19日に確認。本文は要約と本記事独自の解説で構成しています。

アイキャッチと本文中の図解・挿絵はAI生成です。

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