やってみたいことが見つかり、準備も始めた。それなのに、誰かの返事が遅いだけで落ち着かなくなる。予定どおりに進まないと、取り組みそのものが間違っていたように感じてしまう。
そんなとき、私たちは目標に向かっている一方で、「この人に認められて、この順番で、この時期までに」という細かな筋書きも握っているのかもしれません。
今回は、バシャールの教えにある「結果へのこだわりを持たずに行動する」という部分に目を向けます。望みを言葉にしながら、進み方にはどれくらい余地を残せるでしょうか。
公式のフォーミュラでは、どう説明されている?
バシャール公式サイトの「The Follow Your Excitement Formula」では、興味や情熱に沿って、自分にできる範囲で行動することに続き、結果がどうあるべきかについて、強い要求や決めつけ、期待を置かずに行動することが示されています。ここでは、その第3段階に注目します。公式サイトのフォーミュラ
公式の配布資料「The Formula」でも、特定の結果や道筋に固執することについて触れています。また、行動できる範囲を考える際には、物理的な条件、社会の法律、道徳や倫理も関係すると説明されています。公式配布資料(PDF)
これらはバシャールの思想・スピリチュアルな教えです。願えば外側の出来事が必ず変わるという科学的な法則として扱うものではありません。ここから先の整理や日常例は、この教えを生活の中で考えるために本記事で用意したものです。
目標と、そのための筋書きを分けてみる
たとえば、「自分が作ったものを誰かに届けたい」という望みがあったとします。そのために、作品を完成させて、気になるお店へ提案する計画を立てる。ここまでは、具体的な行動につながる自然な流れです。
ただ、いつの間にか「そのお店が今月中に採用してくれなければ意味がない」という条件が加わることがあります。すると、返事を待っている間に別の販売方法を調べたり、作品を見直したりする余地が小さくなります。
一度、紙に二つの欄を作ってみましょう。一つは「実現したいこと」。もう一つは「いま考えている方法」です。
前者には「使う人が少し楽しくなる作品を届けたい」。後者には「このお店に提案する」と書く。並べてみると、提案先は望みを形にするための一つの候補だと気づけるかもしれません。
目標の中には、提出日や必要な売上など、現実の条件があるものもあります。その条件は確認したうえで、変えられる部分を探します。「期限までに完成させる」は守りながら、「最初から大作にする」という自分の条件は見直す、といった具合です。

自分が選べる行動に、力を戻す
結果が気になるときは、頭の中で何度も先の場面を再生しがちです。喜んでもらえるだろうか。期待どおりの反応が来るだろうか。考えているうちに、まだ起きていない出来事で疲れてしまうこともあります。
そんなときに使えるのが、「今日、自分が選べることは何か」という問いです。
提案書の説明を読みやすくする。約束した日時までに送る。相手が判断しやすい写真を添える。問い合わせの窓口や返答の目安を確認する。こうした行動には、自分の手を動かせる余地があります。
相手が採用するかどうかには、相手の予算や予定、好みなども関わります。そこまで自分の努力で動かせると考えると、必要以上に自分を責めたり、相手を急かしたりしやすくなります。
「ここまでは整えた」と確認できる行動を一つ終える。その後は、あらかじめ決めたタイミングで状況を確かめる。結果を何度も想像する時間の一部を、具体的な準備へ回してみましょう。
返事が来ないとき、物語を急いで作らない
友人を展示会に誘ったものの、すぐには返事が来ない場面を考えてみます。「一緒に楽しみたい」という気持ちが強いほど、「きっと興味がないんだ」と結論を出したくなるかもしれません。
この場面で確かめられているのは、まだ返事が届いていない、ということだけです。忙しいのか、予定を調整しているのか、参加できないのかは、本人に確認するまで分かりません。
予約の締め切りがあるなら、その日を伝えて返事をお願いする。期限までに決まらなければ、自分だけで行くか、別の日にするかを考える。相手の意思を尊重しながら、自分の予定も進められます。
「この人と行けたらうれしい」という希望は、そのままあってよいでしょう。同時に、その人の返答が、自分の価値や展示会を楽しむ可能性のすべてを決めるわけではありません。
結果に余地を残す練習は、日常ではこんな小さな場面から始められます。相手を思いどおりに動かそうとしていないか、自分にも別の選択肢を残しているか。二つの視点を持つだけでも、次の行動を考えやすくなります。
予定が変わった週末にも余地を残す
散歩を楽しみにしていた朝に雨が降ったら、残念に思いながら予定を変えてもよいでしょう。望んでいたのが「気分を切り替える時間」なら、家でお茶を入れ、本を読むという過ごし方も候補になります。
雨が必ずよい結果を運ぶという話ではありません。天候という変えられない条件を確認しながら、自分にできる楽しみ方を探す例です。無理に外へ出ず、別の日に散歩を楽しみにする余地も残せます。

うまくいかなかった気持ちも、そのまま認める
望んでいた結果にならなければ、がっかりすることがあります。時間をかけたことなら、悔しさが残るのも自然です。すぐに意味を見つけようとしなくてもかまいません。
「執着を手放せていなかったから失敗した」と決めつけると、出来事に加えて、自分の感情まで責めることになります。結果には、自分では選べない事情も関わっています。一度の結果だけで、気持ちの持ち方の良し悪しを判定することはできません。
まずは「楽しみにしていたから残念だった」と言葉にする。少し休む。落ち着いてから、起きたことを見直す。そのくらいの順番でも十分です。
振り返るときには、「今回、何が分かったか」「次にも続けたい部分は何か」「変えるとしたらどこか」と問いを分けると、改善点を具体的にできます。作品づくりは楽しかったけれど、販売の準備には無理があった。そんなふうに、経験の中には複数の情報が入っています。
続けるか、変えるかを判断する目安を持つ
柔軟に考えようとすると、「それでは、いつまで続ければいいの?」という疑問も出てきます。そこで、始める前に小さな見直しの時点を決めておきます。
たとえば、週末の趣味として作品を作るなら、「今月は材料費をこの範囲に収める」「三つ作ったら、制作時間と感想を振り返る」と決める。自分の生活に合う大きさで試せば、続け方を判断する材料も集めやすくなります。
予定を見直す際には、興味が続いているかに加えて、時間、費用、体調、周囲との約束も確認します。負担が大きければ規模を縮める。必要な情報が足りなければ調べる。いったん休むという選択もできます。
仕事の納期、支払い、必要な受診など、暮らしを支える責任や安全上の対応は大切にしましょう。気分や偶然の出来事だけを理由に、必要な対応を先延ばしにする使い方は避けたいところです。
行動したあとに観察し、条件を見直し、次の行動を選ぶ。こうして具体的な確認を重ねると、続けることにも、方法を変えることにも、自分なりの理由を持てます。

今日、一つだけ条件をゆるめるなら
最後に、いま気になっていることを一つ思い浮かべてみてください。そして、次の三つを短く書き出します。
- 本当は、どんなことを実現したい?
- そのために「必ずこうでなければ」と決めている部分は?
- 守るべき条件を確かめたうえで、今日できる小さな行動は?
全部をゆるめる必要はありません。「最初の一回で認めてもらいたい」「この方法しか考えたくない」といった条件のうち、一つに気づけるだけでも、選択肢を見直すきっかけになります。
大切にしたい方向を確かめて、いまの自分ができるところまで取り組む。そして、起きたことを見ながら進み方を選び直す。バシャールの「結果にこだわらない」という教えを、今日はそんな日常の工夫として試してみてはいかがでしょうか。
ワクワクに従うという教え全体については、バシャールの「ワクワクに従う」をやさしく解説した記事もあわせてどうぞ。
アイキャッチと本文中の図解・挿絵はAI生成です。


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