予定していた外出の日に雨が降った。楽しみにしていた店が休みだった。そんな小さな予定変更でも「今日はついていないな」と一日の色が変わってしまうことがあります。
反対に忙しさは同じなのに落ち着いて一つずつ取り組める日もある。外側の条件と自分の内側の状態はつながっていますが必ず同じものではありません。
今回はバシャールの教えにある「自分の状態を選ぶ」という考え方を取り上げます。状況を無視する話ではなく状況に向き合う自分の姿勢にも目を向ける話として読んでみましょう。
公式の教えにある「前向きな状態を選ぶ」
バシャール公式サイトの「The Follow Your Excitement Formula」には五つのステップがあります。その四つ目では何が起きても前向きな状態を選ぶという趣旨が示されています。
また公式の基本原則では強い信念や感情や行動の相互作用と人生の体験を結びつけて説明しています。自分の内側のあり方を大切にするのはバシャールの世界観の一部なのです。
ただしこれはスピリチュアルな教えです。気分によって外の出来事を自由に発生させられるという科学的な法則として確認されたものではありません。本記事も成功や望んだ結果を保証するものではありません。
ここから紹介するたとえや工夫は公式の短い説明を手がかりにした本記事独自の整理です。バシャール本人が指定した練習や発言の再現ではなく暮らしの中で考えるための例としてご覧ください。
天気を変えることと部屋の明かりをつけること
この考え方を部屋の明かりにたとえてみます。窓の外が曇っているときに照明をつけても空は晴れません。けれど手元の本は読みやすくなり部屋での過ごし方は少し変わります。
外の天気に当たるのが今の条件。部屋の明かりに当たるのがその条件の中で自分をどう整えて何を選ぶかです。どちらか一方だけが大切なのではありません。
雨が強ければ外出を延期する判断が必要です。同時に家で温かいものを飲んで別の予定を考えることもできます。現実への対処と内側への手当てを同時に進める。そのくらいの捉え方なら無理が少ないでしょう。
「晴れなければ楽しめない」と決めていると晴れるまで全部がお預けになります。今日は雨だと認めたうえで「今ある条件なら何を楽しめるだろう」と考える余地を残す。自分の状態を選ぶ入口はそこにありそうです。

前向きはいつも笑顔でいることではない
「前向きな状態」と聞くと明るく振る舞うことを思い浮かべるかもしれません。でも悲しい日に笑顔を作り続けると自分の本当の気持ちが置き去りになります。
本記事では前向きを無理な上機嫌ではなく「今の自分にできる対応を閉じてしまわない姿勢」として考えます。残念だと認めながら次の相談先を探す。腹が立っていると気づいて返事を急がない。そうした静かな選び方も含めてよいのです。
感情はスイッチのようには切り替わりません。「落ち着こう」と考えてもすぐに落ち着けないことがあります。そのときに「状態を選べない自分はだめだ」と新しい課題を背負わなくて大丈夫です。
気持ちを思いどおりにすることより次の行動に少し余白を作ることを目安にしてみましょう。今日は結論を出さない。説明を一度聞き直す。少し席を外す。小さな行動なら今の気持ちを否定せず選べる場合があります。
思いどおりに撮れない写真の日で考えてみる
休日にカメラを持って公園へ出かけた場面を想像してみてください。撮りたかった花は見頃を過ぎていて広場は思ったより混んでいます。頭の中にあった一枚は撮れそうにありません。
ここで「期待が外れてよかった」と無理に言い換える必要はありません。まずは残念だったと認めます。そのうえで今日どんな姿勢で写真を撮りたいかを考えてみます。
「予定した写真を必ず持ち帰る」ではなく「気になるものをよく見る」なら今の公園でもできることがあるかもしれません。花びらの代わりに葉の影を見る。広場の全景ではなく足元の色を見つける。人の少ない場所を選んでゆっくり構図を考える。
もちろんこれで素晴らしい作品が撮れるとは限りません。混雑で落ち着けなければ別の時間に来直すこともできます。撮影をやめて散歩に切り替えてもよいでしょう。
注目したいのは写真の出来栄えより途中で自分が選んだ姿勢です。条件を嘆くだけになっていたところから観察に戻れた。あるいは今日は合わないと分かって切り上げられた。その違いは結果とは別に確かめられます。
忙しい日には理想の状態を小さくする
仕事や家事が重なっているときに「穏やかで余裕のある自分になろう」と思っても遠く感じられます。そんな日は目標にする状態を大きな言葉から具体的な動きへ小さくしてみます。
「余裕を持つ」ではなく「今の作業中は次の三件を同時に考えない」。「丁寧にする」ではなく「送信前に相手の名前を一度確認する」。「自分を大切にする」ではなく「休憩の時間を削らず予定を組み直す」。
こうすると気分の点数より行動の選び方を確かめやすくなります。まだ焦っていても一件ずつ整理することはできるかもしれません。逆に仕事量が多すぎると分かったら締め切りや分担を相談する必要があります。
状態を整えるのは負担を永久に引き受けるためではありません。自分の反応に気づいた結果として環境を変える相談へ進んでもよいのです。内側を見ることと外側を改善することは対立しません。

三つに分けて今日の一手を決める
考えが混ざってきたときは紙に三つの欄を作ってみましょう。長い日記にする必要はなく一行ずつで十分です。
- 今の条件:撮りたい景色が見つからない。作業が三件残っている。
- 大切にしたい姿勢:身近なものをよく見たい。一つずつ丁寧に進めたい。
- 今できる一手:足元の色を一つ探す。優先する一件を決める。
条件の欄には確認できることを書きます。気持ちを付け加えてもよいですが予想は予想と分かるようにします。姿勢の欄には立派な理想ではなく今日少し近づけそうな言葉を選びます。
最後の一手は小さく具体的に。何も決められないときは「今日はここまでにする」でもかまいません。この整理は自分の状態を採点する表ではなく次に扱うものを一つ見つけるためのメモです。

状況を無視したり自分のせいにしたりしない
自分の状態を大切にする話を「環境や他人は関係ない」と読むのは避けたいところです。時間やお金や身体的な条件には現実の制約があります。人から受けた不当な扱いも気の持ちようだけで解決するものではありません。
公式の旧版「The Formula」配布資料にも行動できる範囲を考える際の条件として物理的な制約や社会の法律や道徳や倫理が挙げられています。教えの実践を理由に安全や責任を飛び越える必要はありません。
うまくいかなかった原因を全部自分の気分に集めないことも大切です。明るくしていれば必ず成功するわけではありません。危険な場から離れることや必要な助けを求めることは後回しにしないでください。
変化を見るなら結果だけで採点しない
小さく行動したあとも混雑や仕事量が変わらないことはあります。そこで「何も変わらなかったから失敗」と終える前に自分の対応を振り返ってみましょう。
思いどおりに撮れないと焦る代わりに一つの葉の形をよく見られた。仕事の全部を抱える代わりに一件だけ相談できた。望んだ結末にはまだ届かなくても途中の選び方には違いがあるかもしれません。
ただしその違いを無理に探し出す必要もありません。今日は余裕がなくていつもどおりだった。それなら負担を減らす準備が先だったのかもしれません。次に試すものを小さくするための材料として受け取れます。
落ち着いた姿勢を保つことが誰かとの競争になると本来ほしかった余白がなくなります。昨日の自分より必ず前向きである必要はありません。できた日に使い心地を確かめて合わなければ別の方法を選ぶ。そのくらい柔らかく扱ってみましょう。
まとめ|条件を待つ間にも選べることがある
バシャールの公式の教えには出来事にかかわらず前向きな状態を選ぶという考え方があります。今回はそれを現実を否定せずに自分の姿勢と次の行動を確かめる入口として紹介しました。
天気を変えられない日にも部屋の明かりはつけられる。けれど雨への備えも忘れない。その両方を持っておくと「状況が全部よくなるまで何もできない」という考えから少し離れられます。
今日の条件は何か。その中で何を大切にしたいか。今できる一手は何か。気分がすぐ変わらなくてもその問いを一つ持つところから始めてみてはいかがでしょうか。
参考にした公式の一次情報
- Bashar公式|The Follow Your Excitement Formula:五段階のうち状態の選択を扱う第四段階。
- Bashar公式|Bashar’s Basic Principles:信念と感情と行動を体験に結びつける基本原則。
- Bashar公式|The Formula 配布資料(PDF・2015年):行動できる範囲と物理的・社会的・倫理的な条件。現在の五段階のページとは構成が異なる旧版資料です。
出典確認日:2026年10月26日(日本時間)。本文のたとえと日常例と整理の方法は本記事独自の解説です。
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アイキャッチと本文中の図解・挿絵はAI生成です。



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