こんにちは。
近年人工知能(AI)の進化が凄まじくなっていますが、また一つ驚くべき技術が世間を騒がせています。
それは囲碁の人工知能「アルファ碁」。
これまで将棋の人工知能のボナンザや、チェスの人工知能ディープ・ブルーなどが知られてきました。
そんなAIの世界ですが、コンピュータであるアルファ碁が世界の囲碁棋士「イ・セドル」九段に3連勝を記録しています。
本来コンピュータは人間の頭脳には勝てないと言われていましたが、何故ここまで強くなっているのでしょうか。
また、今後ゲーム以外においても人間がコンピュータよりも劣ってしまう日はくるのでしょうか?
[ad#ad-1]アルファ碁とは?
アルファ碁はGoogle社の傘下であるディープマインド社が開発し、2015年までに欧州囲碁選手権3連覇の実績をもつプロ棋士に5戦全勝したこともある囲碁の人工知能です。
現在は韓国の第一人気でもあるイ・セドル九段と対局を行っており、2016年3月12日の時点ではコンピュータであるアルファ碁が3連勝し勝ち越しを決めています。
他の囲碁プログラムも一切寄せ付けない知能をもった囲碁AIです。
考え学習するディープラーニング
これだけ強いアルファ碁ですが、その理由はプログラムの学習能力にあります。
これまでの囲碁や将棋のAIというのは、無数にある次の一手を全て考えだしその中から最善だと思う一手を選択する方式が採用されてきました。
しかしこのアルファ碁はその考え方をやめました。
というのも、囲碁というゲームは将棋やチェスと比べて対局のパターンが圧倒的に多く、チェスが10の123乗通りであるのに囲碁は10の360乗通り以上パターンという破格の数。
今までの囲碁プログラムはそのパターンの多さに計算が本来勝てるパターンに追い付かず、人間の脳を超えることができませんでした。
それに対しアルファ碁に採用されたディープラーニングというプログラムは、全パターンの差し手を考えるのを放棄しこれまでの経験から最善だと思われる一手を選択します。
その結果、考えてもどうせ採用されない差し手を計算する必要がなくなり勝ちパターンに計算が回るようになったのです。
まさに経験値をためて強くなる人間のようです。闘えば闘うほど強くなるのです。
そして更に驚くことに、このアルファ碁は自分自身と対戦し、経験値を積み上げることが可能です。
強くなった自分と対局し更に強くなったいくのです。
なんとアルファ碁はこの半年で数千年以上の経験値を貯めてきたといいます。つまり1000年以上ひたすら囲碁のみをし続け、経験を積んできたということ。
イ・セドル九段との差はその圧倒的な経験の差はなのかもしれません。
現に、この対局を実況してきたプロたちもアルファ碁が繰り出す一手に解説ができないという事態が発生。
二間高ばさみに対しての白のつけ引きを打ってからの飛びはアルファ碁が実際に打った手ですが、現在では定石ハズレとされています。
数千年も先の定石を身につけたアルファ碁に解説ができなくなるのも無理はないのかもしれません。
経験の差以外で活路を見出さない限り、ディープラーニングに人間の脳が敵うのは難しいでしょう。
*アルファ碁VSイ・セドル九段の第四局はセドル九段が勝利しました!
今後の人工知能
こうなってくると囲碁に限らず将棋、チェス、更には一般社会に出回っているAIにもディープラーニングにが使われてくるはずです。
ゲーム、スポーツ、生活と人間が機械に勝てなくなる日が確実に近づいてきているのではないでしょうか。
GoogleをはじめとしたAIを開発している人たちにとってはそれは嬉しいことなので開発のストップはできません。人間にできないことは機械がやってもいいと私も思います。
しかしこうなってくると人間の仕事は確実に奪われていくでしょう。
2045年問題という提言もあるように、今後は人工知能が生活のいたるところに現れます。
私は先日とあるコンビニでレジが自動化されているのを見てこの流れを強く実感しました。
そのレジの分働く人間が不要になったということ。
もっと言えば牛丼屋さんの券売機なども人間の仕事を代わりにやっていることになり、レジ打ちの仕事がなくなっています。
この流れに対し、なにか対策をしておく必要があるでしょう。
まとめ
イ・セドル九段がアルファ碁に3連敗。
その理由と今後無視できなくなる人工知能(AI)について書きましたがいかがでしたでしょうか。
もう本当にゲームにおいては人間がコンピュータに勝つのは難しいのかもしれません。
半年間で数千年の経験を積めるAIに一体どうやって勝てばいいのか。
今後ともこのようなプロとAIとの対局には注目していこうと思います。
そして今後のAIによる生活の変化。中には2045年問題は起こらないという学者も存在しますが、世界のITに関する偉人たちは必ず起こると言っています。
あなたはどう見ますか?
どちらにせよ、私は今後の技術の発展に興味深々であります!
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